ユカリア STORIES
Withコロナにおけるパートナー病院の取り組み~かんな病院
※2022年5月9日株式会社キャピタルメディカは「株式会社ユカリア」に社名変更しました。
こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。
前回より始まったパートナー病院紹介シリーズ。冊子『EUCALIA LIVE』(ユカリアライブ)の原稿を抜粋・再編集し、それぞれのパートナー病院がコロナ禍のなか、どのような病院経営・運営をしてきたのかをお届けします。
今回は沖縄の「医療法人 ユカリア沖縄 かんな病院」です。
※情報はすべて2021年10月時点のものです
医療法人 ユカリア沖縄 かんな病院
[所在地]沖縄県国頭郡宜野座村字漢那469番地
[診療科目]内科、外科、小児科、整形外科、泌尿器科、消化器内科、脳神経外科、眼科、皮膚科、循環器内科、リハビリテーション科
[病床数]104床(一般40・回リハ24・地域包括32・療養8)
[関連施設]住宅型有料老人ホーム かんなの里
[ホームページ]http://okinawa-kanna.or.jp/
クラスター発生時の対応
昨年8月、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)によるクラスターが発生しました。
地域包括ケア病床を増床するために、まさに病棟の改築工事中というタイミングで、一時診療停止を余儀なくされました。これを契機として「重点医療機関の指定」に取り組む決意をし、療養病床を一般病床に転換し、重点医療機関として県の認定を受けました。これまで約50名の陽性患者を受け入れています。
当初、陽性患者は急性期病院への搬送と考えていましたが、自院での対応を要請され、次々と増加する陽性患者、感染病棟構築、院内清掃作業、感染症マニュアル作成など怒涛の日々、精神状態もギリギリの職員が多かったと思います。働いている人が安心できるマニュアル作成・感染対策の必要性を痛感しました。
「新型コロナウイルス感染症対策委員会」を理事長直属の下で円滑な業務遂行を行える配置とし、次の3つを徹底することを職員へ周知しました。
①職員全員の常時マスク着用と頻繁な手指消毒の徹底
②職員同士が密になる可能性のある空間では、複数職員でのマスクなし休憩・飲食の禁止
③職員食堂において、対面での食事を禁止
さらに、対策チームの人員計画・立案、医療材料などの物品管理を徹底などを実行しました。
これらの山場を乗り越え、今となっては重点医療機関として沖縄県の重要な病院に位置付けられていることは大変感慨深く思います。職員全員がひと皮むけ、意識改革ができた成果です。
病院と有料老人ホームの連携
『住宅型有料老人ホーム かんなの里』はスタートして3年目に入ります。今年は、「医療度の高い入居者も受け入れ可能な有料老人ホーム」へと法人内での位置づけを見直し、『かんな病院』入院患者の方の退院支援を行えるような取組も開始しました。
『かんな病院』で療養期間が長期化している患者様に対して、『かんなの里』で受け入れ可能な場合、ご家族の希望があれば退院支援を行っています。
沖縄県内では医療度の高い方を受け入れることができる施設は少なく、老人ホームを希望されても入居ができない方がいらっしゃいます。こういった方々の要望に応えるべく、訪問介護、訪問看護の両事業所で、施設住宅業務やプラン業務、事業間連携業務等を見直し、スムーズな入居手続きや安心安全な施設生活を送っていただけるよう、日々試行錯誤しています。
今後も地域のご家族により安心して患者様をお預けいただける施設であるように心掛け、努めていきます。
病院に届いた応援メッセージ
まだまだ感染が拡がる沖縄県において、重点医療機関として大きな役割を果たしていると自負しており、職員もその誇りを感じながら業務に向き合っています。
病院の大惨事を一緒に乗り越えてくれた職員と共に、一皮むけた『かんな病院』として、万全の状態でアフターコロナを迎えたいと願っています。
次回は福岡県の「医療法人 秋桜会 新中間病院」です。
ゲンバからは以上です。