ユカリア STORIES
Withコロナにおけるパートナー病院の取り組み~善衆会病院
※2022年5月9日株式会社キャピタルメディカは「株式会社ユカリア」に社名変更しました。
こんにちは、キャピタルメディカです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『キャピタルメディカSTORIES』。
冊子『EUCALIA LIVE』(ユカリアライブ)の原稿を抜粋・再編集し、それぞれのパートナー病院がコロナ禍のなか、どのような病院経営・運営をしてきたのかをお届けする、パートナー病院紹介シリーズ。
今回は群馬県の「医療法人社団 善衆会 善衆会病院」です。
※情報はすべて2021年10月時点のものです
医療法人社団 善衆会 善衆会病院
[所在地] 群馬県前橋市笂井町54番地1
[診療科目] 整形外科、泌尿器科、内科、外科、リハビリテーション科
[病床数] 198床(一般156・地域包括ケア42)
[ホームページ]http://www.zenshukai.com/
2020年度を振り返って
2020年は新型コロナウイルス感染症に翻弄された1年でした。幸いにも、当院職員の感染はゼロだったものの、感染防護が完全でも感染してしまう方もいるという報道を聞くと、運が良かったとも言えます。それに加え、感染拡大第1波の際、感染対策必需品のご支援をいただいたことで、怯まず通常診療を維持できました。新型コロナウイルスの出現で私たちの生活は一変してしまいました。人間関係が希薄になりつつあるこの時期に、温かいコミュニケーションがいかに重要であるかを改めて痛感しています。まだまだ収束する目処が立っていませんが、一つの光明はワクチンの普及でしょうか。
2020年度の病院のスローガンは「未知への挑戦」でした。皮肉にも、未知のウイルスとの戦いになってしまいましたが、そのような状況においても、善衆会病院では一貫して質の高い安全な医療を理念に掲げ、地域の中核病院として日々患者本位の診療を心がけてきました。
当院の体制は整形外科、泌尿器科を中心とした急性期医療、また内科、外科を中心にした地域密着型の医療に大きく分けられます。各科の特徴は、整形外科では一般整形外科をはじめ、スポーツ医学研究施設を併設し、四肢関節のスポーツ障害・外傷を中心に診ており、さらに人工関節センターを設け、人工股関節、人工膝関節置換術にも力を入れております。お陰様でスポーツ障害に対する手術と人工関節手術は全国でもトップランクの症例数です。泌尿器科では癌や尿路結石に対して内視鏡手術も開始しました。ちなみに、2020年度の整形外科の手術件数は3290件、泌尿器科では644件、外科139件(含む血管外科)と、感染対策を万全にしながらも、結果的に例年と比較し、さほど劣らない手術件数となりました。
内科は慢性腎不全の患者に満足いただける人工透析医療を提供し、外科では消化器に対する内視鏡診断はじめ、慢性疾患に対応しております。各科が安全かつ専門的治療に取り組んでいる次第です。
地域にもっと広くもっと深く
地域の在宅療養の需要が高まる昨今、訪問診療をはじめとした、訪問看護、訪問リハビリテーション、リハビリ特化型デイサービスの提供をよりスムーズにするため、居宅介護支援事業所を開設しました。これにより、当院との連携を強化し、利用者さんにさらに寄り添った医療と介護を提供できるようになりました。患者お一人、お一人とそのご家族が安心し、満足していただける医療介護体制と自負しております。
そのほかにも、地域の皆様とのコミュニケーションをスムーズにすべく、健康講座も積極的に行なっておりますが、残念ながらここ1年はオンライン主体の講座になっています。
2021年度掲げるスローガン
2021年度の病院スローガンは「受容と共生」にいたしました。
医療は勿論、世の中は多様性に満ちております。同じ現象、データでも時に受け取り方で白が黒になったりします。先入観や偏見を持たず、自分の価値観で評価、批判することなく、事実をあるがままにいったん受け止め、客観的な目線で共感し相互理解を試みて、共に行動することが必要と考えています。
人生100年時代に突入しておりますが、地域の皆様と一体になり、患者のQOLの改善、健康寿命の延伸に向けて職員一同、邁進して参る所存です。
次回は群馬県の「医療法人社団 前橋会 高崎ハートホスピタル」です。
ゲンバからは以上です。