ユカリア STORIES
パートナー病院のSDGsへの取り組み~川口工業総合病院
こんにちは、ユカリアです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『ユカリアSTORIES』。
先日の『ユカリアSTORIES』にてユカリアのパートナー病院が取り組みSDGsについてまとめた『EUCALIA Partner’s Report-SDGs-』(ユカリアパートナーズレポート)についてお知らせしました。
今回から『EUCALIA Partner’s Report』を再編集して紹介します。
初回は埼玉県の「医療法人 新青会 川口工業総合病院」です。
※情報はすべて2022年11月時点のものです
医療法人 新青会 川口工業総合病院
[所在地]埼玉県川口市青木1-18-15
[診療科目]内科、循環器内科、神経内科、消化器内科、消化器外科、外科、血管外科、乳腺外科、整形外科(人工関節センター、スポーツ関節鏡センター併設)、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、皮膚科、麻酔科、リハビリテーション科、放射線科、救急科
[病床数]199床
[ホームページ]http://www.kogyohsp.gr.jp/
あらゆる年齢全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び願みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
2022年6月新型コロナ専門病棟開設
2020年4月、初の緊急事態宣言の真っ只中に新型コロナクラスターが発生した当院では、行政すら明確な指針を持たない中、新型コロナ専門病棟の開設に踏み切った。
当初の課題
■ 知識・経験不足 ⇒ ユカリア「新型コロナ トータルサポート」の導入、情報収集、行政との連携
■ 感染防護用具の不足 ⇒ ユカリア「資材調達・物流サポート」による調達、他パートナー病院からの差し入れ
■ 施設が感染症受け入れに対応していない ⇒ 駐車場に発熱外来テントを設置
■ 誹謗中傷や問い合わせの電話が殺到
・職員への風評被害
・看護師が問い合わせ対応に拘束(患者側の理解不足)
新型コロナ患者受け入れフローを作成
新型コロナ患者受け入れの3ステップ
当院に限らず、中小規模病院の大半は感染症の専門医もおらずパンデミック対応については知識・経験不足である。そのような中、3つの課題を解決することでコロナ患者の受け入れを実現した。
①職員問題
重要なのは、新型コロナに関する院内ルールを策定し、全職員に共有、運用を徹底させること。翌日にエビデンスが変われば、その都度ルールと職員の意識に修正をかける。
②ゾーニング
新型コロナ患者を隔離するため、徹底的なゾーニングを行った。当院はゾーニングに必要な設備が不十分だったので、発熱外来テント(写真)を設置した。ここでも職員がゾーニングのルールを徹底することがポイントとなる。
③行政交渉
新型コロナ患者を受け入れる前提として、指定医療機関の認定が必要となる。この行政手続きを経た上で、さらに都道府県と保健所を持つ市町村それぞれと交渉を繰り返す。エビデンスによって都度ルールが変更されるので医事部門で柔軟に対応し、その都度職員へ共有することで患者ケアに注力できる環境を整える。
地域医療のエコシステムの構築
最前線の看護師らの日々の奮闘により、当院はコロナ受け入れ病院として次第に認知され、運営、経営の打撃も乗り越えることができ、院内の結束はこれまでになく高まった。蓄積したノウハウはユカリアの全パートナー病院で活かされている。
今回の経験で、中小病院にとって重要なのは感染症に限らず、常に地域医療のベスト、独自のエコシステムを完結させることだと学んだ。そういった努力が地域との信頼関係を構築し、結果的により質の高い治療にも繋がると考えている。

川口工業総合病院との取り組みはユカリアグループの紹介動画(別窓/YouTubeページが開きます)でも取り上げています。
また、ユカリアが取り組むSDGsの優先課題をコーポレートサイトのサスティナビリティページに記載していますので併せてご覧ください!
次回は北海道の「医療法人北仁会 石橋病院」です。
ゲンバからは以上です。