株式会社ユカリア（本社：東京都千代田区、代表取締役：古川淳）は、医療・介護領域で創出する社会的インパクトをまとめた「インパクトレポート2024」を発刊しました。

　世界規模で多様化・複雑化する社会課題に対して、人々や地球により良い影響を与える社会性を企業価値として評価する流れが進む中、企業が社会に対する説明責任を果たすために、企業が生み出す成果（アウトカム）を可視化する動きが活発化しています。
　ユカリアは2005年に創業以来、約20年にわたり医療・介護の最前線である現場と向きあい、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションのもと、祖業である病院経営サポートをはじめ、高齢者施設運営、介護施設紹介、医療DX推進、医療ビッグデータ利活用など、ヘルスケアバリューチェーンにおいて広範囲な事業を展開して社会課題解決に取り組んでまいりました。
　
　昨年からは、インパクト投資の評価手法を用いたIMM（※）と呼ばれるインパクト測定・マネジメントを実践しています。今回発刊する「インパクトレポート 2024」では、当社のビジョン・ミッションについての紹介をはじめ、社会的インパクトの最大化に向けたロジックモデルや事業戦略を有識者や現場の声を交えながら、定量的・定性的にわかりやすくまとめています。
　ユカリアがグループ全体で創出する社会的インパクトをまとめたレポートを発刊するのは今回が初となります。今後は、IMMをより進化させていきながら、事業成長を一層加速し、ビジョンである「ヘルスケアの産業化」を実現してまいります。
※ IMM（Impact Measurement and Management）
インパクト測定・マネジメントのこと。インパクト投資において、社会的・環境的な問題解決に向けた目標（インパクト）を定め、その目標を達成するための戦略を策定し、運営・評価を行うプロセス。
　
■ 主な内容
　・５つの変革で医療・介護の未来を切り拓く
　・私たちが創出できるインパクト
　・「ヘルスケアの産業化」実現への課題とは
　・ 変革テーマ1　医経分離
　・ 変革テーマ2　病院運営の最適化
　・ 変革テーマ3　患者起点のVBHCの追求
　・ 変革テーマ4　地域包括モデル
　・ 変革テーマ5　現場に適したDX化
　・ 5つの社会課題解決に向けたロジックツリー
　
■ 対談
　ユカリアの代表取締役古川淳が3名の有識者と対談を実施しました。
　
【対談１】「ヘルスケアの産業化で、課題解決先進国への一歩を踏み出す」
学問の世界にとどまらず、知を社会課題の解決につなげようという姿勢のもと、新たな社会モデルやビジョンの提案、産業の創造など、様々な活動を展開されている小宮山宏氏（株式会社三菱総合研究所 理事長、一般社団法人プラチナ構想ネットワーク会長、東京大学 第28代総長）より、ユカリアが「ヘルスケアの産業化」を進めていくためには、どのような視点が必要か、ご意見をいただきました。

【対談2】 「ヘルスケアの産業化」実現への課題とは
ユカリアが取り組む「5つの変革テーマ」について、医療従事者かつ民間病院経営者である澤芳樹氏（大阪大学大学院医学系研究科名誉教授、大阪警察病院院長）より、医療現場のお立場から、ご意見をいただきました。
　
【対談3】 ユカリアがめざす医療・介護業界におけるDEIの実践
企業および医療・介護業界における DEI（ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン）の実践にについて、杉山文野氏（東京レインボープライド共同代表理事、ユカリア社外取締役）より、ご意見をいただきました。
　
■「5つの変革テーマ」事例
ユカリアが取り組む「5つの変革テーマ」に共感いただいたステークホルダーの皆さまのインタビューを掲載しています。
・変革テーマ1「医経分離」
　医療法人新青会 川口工業総合病院 看護部長 佐藤 泉 様
・変革テーマ2「病院運営の最適化」
　医療法人ユーカリ さがみ林間病院 法人本部長 横山 雅彦 様
・変革テーマ3「患者起点のVBHCの追求」
　大阪大学大学院 医学系研究科 健康発達医学寄附講座教授 医学博士 中神 啓徳 様
・変革テーマ4「地域包括モデル」
　クラーチ・エレガンタ本郷 ご入居者 山田 義孝 様
　医療法人徳洲会 山内病院 地域医療連携室 医療相談員 主任 中村 真理子 様、小島 美紀子 様
・変革テーマ5「現場に適したDX化」
　社会福祉法人 恩賜財団 京都済生会病院　看護部長 認定看護管理者：田中 五月 様