ユカリア 20のキーワード 11〜20

EUCALIA 20 Keywords

設立20年に際して、「ユカリア」から想起されるキーワードを、全役員・社員を対象としたアンケートにより募りました。集まった中から厳選したワードについて、当事者だった社員の声や過去の資料をもとに、20の記事を編纂しました。

11.

新型コロナウイルス感染症

20204月、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い第1回緊急事態宣言が発出されました。行政すら明確な指針がない中で、ユカリアの提携医療法人である川口工業総合病院は、新型コロナ患者の受け入れを決断しました。
ユカリアはこの決断を全面的にサポート。院内ゾーニングの設計や感染防護用具の調達、行政交渉などを支援することで、医療従事者が医療行為に注力する体制が整い、同年6月には民間病院として国内初となる新型コロナ専門病棟が開設されました。その際に構築した新型コロナ患者の受け入れフローがベースとなり、全国の10の民間病院が新型コロナ専門病棟となりました。
ユカリアは川口工業総合病院への支援と並行して、同年5月より、感染症対策アドバイザリーサービス「新型コロナトータルサポート」の提供を開始しました。医療ライセンス所持者からなるメディカルアシスタンスチームが、ガイドラインの策定から緊急時の初動対応までのワンストップサービスを企業やスポーツ団体などに提供し、ガイドラインを遵守した企業・団体に「BBB認定証」(Build Back Better:「より良い社会の再建」を表す頭文字)を贈呈しました。また、2021年6月には政府がワクチン職域接種の方針を発表したことを受け、民間企業の職域接種サポートも実施しました。
未曽有のパンデミックによる混乱の中、民間病院による献身的な医療提供活動は「日本の病院」に対する信頼を大きく高め、ユカリアが提唱する「医経分離」の成果が実感できる出来事となりました。

コロナ病棟開設の様子を発信したユカリア公式note

「かんな病院」のPCR検査の様子

BBB認定証

202111月、株式会社コーセーにご協力いただき、提携医療法人職員とユカリアループ社員に化粧品セットを贈呈する「You are my HERO」プロジェクトを展開

12.

ポロシャツ

ユカリアの役員・社員はポロシャツを好んで着用しており、新しいサービスや事業を立ち上げる度にオリジナルのポロシャツを作っています。関係するメンバー皆でお揃いのポロシャツに袖を通してイベントや展示会に出席する―。その時の一体感と高揚感がクセになります。これはただのポロシャツではなく、会社へのロイヤリティを高めるためのユニフォームであり、仲間である証なのです。
ちなみに、ブランドはすべてアンダーアーマー。吸汗速乾性と縦横無尽のストレッチ性に優れたアイテムです。洗濯してもすぐ乾き、着ていてもノンストレス。夏場にはオフィス内がこれらのポロシャツをまとう社員であふれています。
私たちはこれからもポロシャツを作り続けるでしょう、きっと。クローゼットがポロシャツだらけになる日も遠くはありません。

13.

ビジョン、ミッションと
「三方良し」

2020年の初頭、当時代表取締役社長の古川が、スポーツビジネスを手掛ける株式会社ドームの三沢英生常務取締役(当時)と出会ったことがすべての始まりです。ビジョン、ミッションへの共感が力となり、全社が同じ方向に進むことで大きな成果となる―。古川と三沢は意気投合し、三沢がリードする形でビジョン、ミッションが策定されることになりました。
20204月にキャピタルメディカに加わった三沢は、まずヘルスケア産業が抱える課題の研究に取り掛かりました。そこで見えてきたのは、三沢が長年身を投じていたスポーツ界の課題そのものだったのです。その課題とは、縦割り構造や既得権益化が残り、全体最適が遅々として進んでいないということ。補助金頼みで現状維持を良しとし、収益を上げることを二の次とするカルチャーが根付いていること。
「グローバルスタンダードの視点からすれば、完全に遅れている」と感じた三沢は、古川や経営陣と何十時間も議論を重ねました。そして導き出したのが「ヘルスケアの産業化」というビジョンと、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッション。この2つは以後、すべての取り組みの原動力となり、ユカリアが掲げる「三方良し」の世界観のベースとなっています。

14.

ヘルスケア
バリューチェーン

ユカリアは病院経営サポートを軸に、事業開発とM&Aをバランスよく推進することで周辺領域に事業を広げ、医療・介護DX推進、医療ビッグデータ利活用など、未病・予防から終末期まで極めて幅広いヘルスケアバリューチェーンを構築してきました。また、病院経営サポートを軸とする医療総合支援事業のほか、シニア関連事業、シンシアの高度管理医療機器事業、データビジネスを軸とするその他事業を展開しています。
なぜこれほど広範囲な領域において事業を展開しているかというと、ユカリアが掲げている「5つの変革テーマ」に対応し、それぞれの社会課題を解決するためです。これにより、病院経営というど真ん中からヘルスケア領域全体に変革を起こすことを目指しています。

15.

霞が関

官公庁街として有名な「霞が関」ですが、民間のオフィスビルも多数あります。2021年にキャピタルメディカが移転を決定した「霞が関ビルディング」もその1つで、日本初の超高層ビル(1968年竣工)として有名です。
当時、オフィスのスペース不足が深刻な問題となっていました。そこで移転先として虎ノ門一丁目交差点を挟んだ隣にある、創業者の古川が大学卒業後に最初に勤務した、思い出の「霞が関ビルディング」に白羽の矢が立ったのでした。
近隣とはいえ港区から千代田区へ、規模が拡大しつつあるユカリアの移転には苦労も伴いましたが、2022319日から3日間かけて完了しました。今振り返ってみれば、その約2年後に成し遂げることとなるIPOを前にして、この時点で社内体制を整えることができていたのは僥倖でした。
ちなみに、東京メトロの最寄り駅の1つは「霞ケ関」となりますのでご注意ください(「霞が関」は地名、「霞ヶ関」は埼玉県川越市にある東武鉄道東上本線の駅となります)。

16.

全社イベント

キャピタルメディカ時代より、「仲間づくり」の一環として、年間を通して様々なイベントを開催してきました。代表的なものを以下の通りご紹介します。

ユカリア フレンドシップミーティング

1回のフレンドシップミーティングは2007年に開催されました。キャピタルメディカが掲げた理念、病院の「あるべき姿を実現する」ためには、提携医療法人の皆様の意見を拝聴し、議論を深めることが不可欠であると考えてのことでした。
当時の提携医療法人は8法人でしたが、以来、年に1度(2008年は2度)有識者をお招きしての基調講演、パネルディスカッションといったプログラムを開催しつつ、規模を拡大していきました。
新型コロナウイルス感染症の拡大により2020年から2023年までは開催することができませんでしたが、2024年にはユカリアの「今」を広く発信し、より多くの方と対話するため、提携医療法人に限らず様々なお客さまをお招きしたステークホルダー・ダイアログという形に生まれ変わりました。

夏の「EBIZ」と冬の「MVP

EBIZ(EUCALIA Business Contestの略。エビス)」は2022年、ユカリアグループ全体に新規事業を創出するカルチャーを醸成するために企画されました。以降4回の開催を通して、グループ社員全体の具体的なビジネスモデルを思考する力や、プレゼンテーション能力が向上しました。
その年度で最も活躍したチーム、個人を全社投票により選出、表彰する「MVP」は、かつては忘年会恒例のコンテンツの1つでした。現在は年明けの全体会議の中で開催されており、高度なプレゼンテーションやパフォーマンスが繰り広げられるイベントへと成長を遂げています。

ユカリア大納涼祭

もともとは、日頃社員を支えてくれているご家族を会社に招待する「ファミリー・デイ」というイベントが2016年から毎年開催されていました。コロナ禍後の2023年からは、お取引先などのステークホルダーもお招きする「ユカリア大納涼祭」に生まれ変わり、温かな交流の場となっています。

17.

ヘルスケア領域のDX

ユカリアのヘルスケアDX構想はITやデジタルテクノロジーにより「三方良し」の実現を目指すもので、その中心にはユカリアが独自に開発を進めているAIエージェントがあります。そしてヘルスケアに携わる方々、そして利用者は、AIエージェントのサポートを受けながら共通のIDによりシームレスに様々なサービスの提供を受けることが可能となります。
ユカリアは20255月現在、「スマートドック」「ユカリアタッチ ウィズ」「ユカリアメルジュ」のほか、病院向けBPO事業やデータビジネスなど様々なサービスの提供を行っており、今後は米国のHippocratic AI社の対話型生成AIヘルスケアエージェントを利活用したサービスの提供を予定しています。
ヘルスケア領域のあらゆる課題に対応できるよう、病院経営サポートを通じて蓄積してきた豊富な知見や、独自に保有する電子カルテ由来の医療データなどを活用し、また多様なステークホルダーと連携することで様々なサービスの開発を進めてまいります。

18.

人的資本経営

ユカリアでは、人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出すことで企業価値を向上させる人的資本経営に取り組んでいます。
社員を含むステークホルダーの幸福度や満足度を高めるウェルビーイングを重視しており、より高い社会的価値を創出する組織、企業になるためDEIDiversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性)に係る取り組みを推進しています。この場合の多様性とは、性別、年齢、国籍、人種、民族、宗教、障がいの有無、性的指向・性自認、性表現、文化、価値観、働き方などの違いを含みます。2023年からは全役員・社員が「D&I検定」を取得しています。
また、年齢や社歴に関わらず誰もが活躍できる職場づくりを進めており、意欲的で優秀な人材は若くても要職に抜擢するなど、活躍の機会を積極的に与える仕組みを構築しています。実際に、入社数年で子会社の取締役として辣腕を振るうケースや、入社1年目で全社プロジェクトのリーダーを担うといったケースがあります。

19.

IPO

創業者の古川に上場への思いは5年以上前からあったものの、大きな動きはありませんでした。
その思いが具体化したきっかけを1つ挙げるとすれば、それは新型コロナウイルス感染症の感染拡大です。川口工業総合病院が民間病院初の新型コロナ専門病棟を開設する際には全面的に支援するなど、コロナ禍における取り組みを経て、経営陣は公器としての病院の重要性を改めて自覚。それと同時に、ビジョン、ミッション、「三方良し」を達成するためにはビジネスをさらに拡大することが重要であり、社会から信頼を得て、仲間を増やす必要があるとの思いから、上場という手段が適切であると考えました。
2024年に代表取締役社長に就任した三沢がIPOに向けて掲げたテーマは「規模と仲間」。会社の規模を大きくし、仲間を増やす。それがIPOの目的です。
上場準備室が中心となり1つずつ手続きを踏み、課題を乗り越えることで、20241212にユカリアは東京証券取引所のグロース市場に無事上場を果たしました。ユカリア草創期より会社を支えてきた監査等委員(当時)の南江恭一が「いろいろな役職をやってきたけど、上場の鐘を鳴らすことだけはできていなかったんですよね。古川さんに『いつ打鐘させてくれるんだ』って言い続けてきたけど、こういう日を迎えられて本当にうれしいね」と感慨深げに語ってくれたのが印象的でした。

20.

プロフェッショナル人材

ヘルスケア領域におけるあらゆる課題に一気通貫で対応するため、ユカリアには多種多様なプロフェッショナルが揃っています。
その筆頭であり最大の強みが、医師として現場経験が豊富な取締役の西村祥一を筆頭に、経営マインドを兼ね備えた医師が社員として在籍していることです。医療現場を熟知し、経営にも精通する医師が病院経営をサポートし、根本的な立て直しにつなげています。また、看護師資格保有者、薬剤師、医療現場経験者、医療材料・医療機器メーカーの出身者といったヘルスケア領域のプロフェッショナルだけでなく、公認会計士、社労士、一級建築士といったエキスパートや、金融、財務、人事・労務、DXの専門家、データサイエンティストが病院経営をサポートします。

[臨床]経営マインドを兼ね備えた現役医師、看護師資格の保有者

医師や看護師などの医療ライセンス所持者が医療現場の運営改善や効率化、新規事業開発に携わることで、より良い変革や開発をスムーズに実現します。

[戦略立案・計画策定]医療現場経験者

医療現場での経験をもとに病院経営者や医療従事者の要望を詳細にヒアリング。
それぞれの地域・病院特性に合った戦略の立案、実現可能な計画の策定を行い、実行までサポートします。

[購買・調達]大手医療材料・医療機器メーカー出身者、薬剤師

医薬品はもとより、医療材料・医療機器の調達・購入には専門の知識が必要です。ユカリアでは各分野のプロフェッショナルが専門知識を生かし、病院の購買・調達交渉をサポートします。

[ファイナンス]公認会計士、外資系投資銀行、メガバンク出身者

ユカリアには経験豊富なファイナンスのプロフェッショナルが多数在籍し、提携医療法人の財務リストラクチャリングや、金融機関との資金調達交渉などを全面的にサポートしています。

[ヒューマンリソース]社労士、人材紹介・採用支援経験者

資格や経験を生かして、ユカリアのヒューマンリソース・マネジメントや病院の採用支援を行っています。病院は必要人数が法律で決まっており、人事採用や人材育成は重要な課題です。

[保守・修繕・建て替え]一級建築士、一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士、建築現場経験者

病院運営を充分に理解したスペシャリストが、修繕や建て替えの計画に関わるすべての業務(将来構想の立案から設計、施工、開院準備まで)を施主代行としてトータルでサポートしています。

DX・データ活用]データサイエンティスト、エンジニア

病院の現場運営に対する深い理解に基き、現代の病院が抱える構造的課題を解決するためにDXソリューションの提供や、医療ビッグデータの利活用を進めています。

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