株式会社ユカリアは設立20年を迎えました。このような節目を迎えることができたのも、日頃ご支援、ご鞭撻をいただいております皆様方と、ここまで会社を成長させた役員・社員のおかげです。心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
2005年2月に設立された当社は、医療機関に対する経営サポートを軸に、ヘルスケア領域において事業を拡大してまいりました。2024年12月12日には、東京証券取引所のグロース市場に上場を果たし、上場企業としての社会的責任を果たすこと、そしてさらなる成長を実現することへの決意を新たにしているところです。そして設立20年という大きな節目を迎えることを機に、これまでの軌跡を記録として未来に残し、積み上げてきた歴史や文化を理解、継承、踏襲した上で新たな飛躍への一歩へとつなげるため、社史を発刊する運びとなりました。
私がユカリアに参画したのは2020年4月のことです。創業者であり、取締役会長を務める古川淳と出会い、ヘルスケア業界が抱える課題について対話を続ける中で、「日本の医療・介護を変革しなければならない」という強い使命感が芽生えたことがきっかけです。その後、社内の数多くの仲間たちとの侃々諤々の議論を経て「ヘルスケアの産業化」というビジョン、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションを策定し、その実現に向けて事業を拡大しながら奮闘してまいりました。
私が参画させていただいてからの月日を振り返ってみると、あらためて人と人とのつながりの大切さを実感します。取引先の皆様方、そして病院や介護施設の現場で日夜活躍している医療従事者、介護従事者はもちろん、数多くの仲間、そしてユカリアグループの役員・社員―。それが20年ともなれば、数えきれないほど多くの方々のご尽力やご支援があるからこそユカリアの今があると身にしみて思います。20年間というと、リーマンショックや東日本大震災、新型コロナウイルス感染症の拡大といった、会社の存亡にかかわる出来事もありましたが、それらを次々と乗り越えられたのも皆様のおかげです。ユカリアの歴史に思いを巡らせると、「様々な出会いや縁に恵まれたのだな」と、感謝の念を抱くばかりです。本当にありがとうございます。
社名である「ユカリア」には、乾燥地でもよく育つたくましさを持ち、大地を緑で被う「ユーカリ」だけでなく、人と人をつなぐ「縁(ゆかり)」という意味も込められています。私たちは医療・介護の現場と企業や金融機関、行政、アカデミア、多くの仲間、そして皆様方をつなぎ、その連携も深めながらこの「縁」の輪を広げることで、「ヘルスケアの産業化」というビジョン、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションを必ず実現します。
幅広いヘルスケアバリューチェーンにおいて事業を拡大すると同時に、社会課題の解決し、社会的価値の創造するため、ユカリア一同、全身全霊で邁進してまいります。日本の医療・介護のあるべき姿を実現し、より良い社会を築くため、今後とも皆様のお力添えをいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。
代表取締役社長 三沢 英生