プレスリリース

22病院・約50万件の電子カルテデータから成る独自のデータレイクを構築 医療データを利活用したサービスを展開~医療データ事業に本格参入

2023年1月31日
株式会社ユカリア

 株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:古川淳)は、経営支援している22のパートナー病院で匿名加工処理された約50万件の電子カルテデータを統合した「ユカリアデータレイク」を構築いたしました。
 今後、電子カルテデータの利活用により製薬企業向けサービスの提供、データ提供病院の医療の質向上支援、アカデミアの研究支援などを行ってまいります。

20230131pr_データ事業01
匿名データ加工 イメージ

20230131pr_データ事業01
集計結果イメージ

■「ユカリアデータレイク」について
 データレイクとは、大量の構造化データ、半構造化データ、非構造化データを保存、処理、保護するための、一元化されたリポジトリ(格納場所)のことです。
 当社独自の「ユカリアデータレイク」の特徴は、定量的なデータだけでなく定性的なテキストデータを分析に用いることができる点です。医師の診察時の所見記録や、病棟で患者に長時間接しケアを行う看護師の看護記録といった大量の定性情報から、患者の治療実態を多角的に把握することができます。
 また、最長10年程度の長期間にわたり一人の患者の症状の変遷を参照できる点も特徴です。データ提供元の病院群は、急性期から回復期、慢性期、療養まで幅広い機能を有する市中の病院となっています。そのため継続的に通院する患者も多く、長期間の治療経過観察が可能です。
 
 今後、この「ユカリアデータレイク」を基に新規サービスの拡充を行っていきます。具体的には、製薬会社のマーケティング部門による市場把握や、MRの情報提供の質向上を支援する分析データ提供、コンサルティングサービス、研修サービスなどです。
 
 データ提供元のパートナー病院に対しても、各疾患の診療ガイドラインに沿った治療がどのくらい行われているかの実態検証、他病院での新薬処方傾向のベンチマークといった情報提供を通じ、医療の質の向上および病院経営・運営の最適化に役立ててまいりたいと思います。