【クラーチ・データインテリジェンス】杉浦地域医療振興助成(研究分野) 授与式のご報告 クラーチ施設の運営するホームでの実証は5月より継続中
株式会社クラーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役:鮫島 智啓)は、学校法人昭和医科大学 統括薬剤部/薬学部 病院薬剤学講座 臨床研究部門・百 賢二 准教授が5 月から当社の高齢者施設で実証を継続している研究「高齢者施設における『お薬減らすゾウ教室』の実践と評価」について、2025年7月11日に杉浦記念財団「第14回 杉浦地域医療振興助成(研究分野)」の授与式が行われたことをお知らせします。

第14回 杉浦地域医療振興助成(研究分野)授与式の様子(2025年7月11日)。
写真提供:公益財団法人 杉浦記念財団
背景
高齢者の多剤併用(ポリファーマシー)は有害事象リスクを高める可能性があり、服薬理解の促進や処方の適正化が課題です。当社は 2025年4月に「クラーチ・エレガンタ本郷」で「お薬減らすゾウ教室」を百准教授の協力のもと実施し、5 月以降は順次別ホームへと展開しています。
研究の概要
- タイトル:高齢者施設における「お薬減らすゾウ教室」の実践と評価
- 研究代表:百 賢二(昭和医科大学 准教授)
- 実証フィールド:株式会社クラーチの関連高齢者施設
- 方法:①入居者への個別インタビュー・ナラティブ分析 ②集団レクチャー後の理解度・満足度アンケート
- 期待成果:不必要な薬剤の減薬、有害事象低減の示唆/出張型お薬相談会の有用性検証
コメント
•昭和医科大学 准教授 百 賢二
「生活の場である高齢者施設で、服薬理解を丁寧に把握し、適正化と減薬につながる知見を蓄積していきます」
•株式会社クラーチ 代表取締役 鮫島 智啓
「クラーチはご入居者の安全・安心を第一に、生活の場としての実証フィールドの提供を通し、“わかる・つづけられる”服薬支援の有効性検証に協力してまいります」
今後の予定
「お薬減らすゾウ教室」を開催するホームを順次拡大する予定です。各ホームでの開催案内は、別途ご案内します。成果の外部発表については、個人情報保護などの観点に配慮したうえで、実施の是非を検討します。
ユカリアと昭和医科大学の共同研究について
クラーチの親会社である株式会社ユカリア(以下、ユカリア)と昭和医科大学は、2024年5月から、ユカリアの医療データ基盤「ユカリアデータレイク」を活用し、患者さんや医療従事者の声(テキスト情報)と診療情報を組み合わせて、薬の使いにくさや取り違えリスクの要因(剤形・使用感・包装など)を分析する共同研究を行っています。百准教授との施設実証は、この分析知見を高齢者施設の現場で検証し、続けやすく安全な服薬支援の在り方を探る取り組みです。

第14回 杉浦地域医療振興賞・助成 授与式の集合写真(2025年7月11日)。
写真提供:公益財団法人 杉浦記念財団