高い離職率、高額な採用手数料を改善するべく人事制度を刷新
慢性的な人員・人材不足、
止まらない離職に対する打ち手を模索
A病院は常に慢性的な人員・人材不足に悩まされていました。離職率は25%を超え、人材紹介会社を多用するために、高額な紹介手数料が経営を圧迫する状況に陥っていたのです。
まず当社は現状分析を実施、A病院が抱えている人事面の課題を俯瞰的かつ多角的に抽出しました。結果、次のような構造的課題を抱えていることが判明したのです。
やってもやらなくても同じ…
若手・中堅層の早期離職を招いていた課題
A病院が抱えている人事面の課題は以下の3点でした。
1.年功序列で給与が一定に上がり続ける体系であったため「やってもやらなくても同じ」という意識が蔓延
2.結果、退職者は優秀層の若手・中堅に集中、反対に管理職に就かないベテラン層が滞留
3.本来必要な管理職数が充足できずマネジメント力が不足、更なる退職を招く悪循環に…
当社は上記の課題を解決するため、人事制度を刷新することを提案しました。
新たな人事制度を策定、更には運用まで支援することで
組織体系の高度化を実現
当社は、新人事制度を策定するにあたり、まずは現状分析の結果をもとに草案を作成、A病院として理想とするモデル職員像を明確化し、評価の基準を具体化しました。
そして、「等級制度」・「報酬制度」・「評価制度」それぞれが連動した新制度に改定したのです。
更に、新人事制度を適切に運用するためには、評価者(管理職)の成熟が必須であったため、当社が初年度の運用まで支援しました。
大幅に定着率が向上、
次代を担う幹部候補職員が出現
A病院は現在、新人事制度の運用を当社の支援なく円滑に行えています。離職率は制度導入1年で25%から16%に減少し、不足していた管理職数は8名から17名(いずれも内部昇格)まで増加するなど、目に見える効果が現れました。
更に、管理職をはじめとした職員の業績意識・マネジメント意識が向上するという効果も現れ始めています。
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