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11日当たり平均43.7分の時間削減を実現 8割以上の職員が業務時間の短縮・効率化を実感

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医療DX

お客様プロフィール

医療法人社団善衆会 善衆会病院

一貫して質の高い安全な医療を理念に掲げ、地域の中核病院として日々患者さん本位の診療を実施。
診療体制は整形外科、泌尿器科を中心とした急性期医療、また内科、外科を中心にした地域密着型の医療の大きく2つの部門に分かれており、特に、膝のスポーツ障害・外傷の分野では日本でもトップクラスの症例数を誇る。
医療従事者の業務効率化を目的としてベッドサイド情報端末ユカリアタッチウィズを導入するなど、DX推進にも積極的に取り組んでいる。

■所在地
群馬県前橋市笂井町54番地1
■許可病床数
198
■診療科
整形外科、泌尿器科、内科、外科、麻酔科、リハビリテーション科
■取材にご協力いただいた皆様※()は画像内の立ち位置
法人事務局 長井上翔太様(右)
理事看護部長 兵藤洋子様(右中央)
看護副部長 後閑優美様(左中央)
看護師長 上原千恵美様(左)

お客様の課題

•人手不足の中、業務連絡に多くの時間を要している
•職員が個室で孤立した状態で長時間患者さんのクレームを受け、精神的に追い詰められる事象が発生。心理的安全性の確保に課題を抱えていた

ソリューションによる解決

•インカムの導入により手が塞がった状態でも会話できるようになり、受信側の応答率が劇的に向上
•一対複数で同報できるため、応援要請などの場面では発信回数が1回で済み、工数が大幅に減少
•ボタンを1つ押すだけで発信できるため、万一の時にもすぐに状況を他職員に共有できるセーフティネットとして機能

▼インカムを利用する職員を対象とした調査結果

①業務の時間短縮や効率化が図れましたか?

②以下の代表的な利用シーンでどの程度の時間短縮ができましたか?

お客様へのインタビュー

Q.11日当たり平均43.7分と非常に大きな時間削減効果が示されました。この効果をどう評価されていますか。

兵藤様:以前から人を呼んだり捜したりするところに課題があると感じていましたが、解決に繋がって良かったです。
上原様:職員間での情報共有が速くなりました。例えば、バイタルに異常値があった時、「血圧下がってます」とインカムに流すと医師や病棟関係者にすぐに伝わり、共有に繋がっています。
井上様:DXツールと言われるものは色々ありますが、1人あたり40分強の効果を出せるものはそうそうないですよね。素晴らしい成果です。

Q.業務効率化によって生まれた時間は、どのように活用されていますか。

後閑様:以前よりも短時間で情報収集できるようになったことで、患者さんのところにより早く伺えるようになりました。情報確認のためにナースステーションに戻る回数も減り、ステーション内で滞在する時間も短くなったことで、患者さんと向き合う時間が多くなりました。

Q.患者さんの待ち時間が短縮されることで、患者さんの負担を軽減する効果があったと
 職員の方の6割が回答されました。
 また、事務職・クラークの方に限定すると、全回答者がその効果があったと実感されています。

井上様:他院でも同様の評価を耳にしていたので、そういった効果は導入前から確信していました。
当院がインカムの導入を検討することになったきっかけは、他院での評価の声でした。複数施設での評価が軒並み高く、DXツールとしてはコストがそこまで高くないこともポイントでした。

Q.職員の方の心理的安全性向上というテーマでも導入効果調査をされました。5割の方が効果を実感されているという結果をどう捉えていますか。

井上様:通常時としては5割なら十分です。あとは、万一の有事の際にこれが役に立ったというふうになれば100点かなと思っています。
以前、院内の密室で職員が患者さんから11で威圧的なクレームを受け、その状況でPHSでは応援を呼ぶことができなかったということがありました。その時にもしインカムがあったなら、そっとボタンを押すだけで状況を他の職員に共有し、応援を得られたかもしれない。そういう場面に出くわして初めて、これが活用できるんだと実感するのだと思います。
兵藤様:職員の心理的安全性の向上は重要なテーマです。インカムの導入による心理的安全性への効果は大きいと実感しており、今後、学会等で示していきたいと考えています。

事例共有と生まれた時間の有効活用で更なる組織的成長を目指す

Q.今後の更なるインカム活用促進、業務改善に向けての考えをお聞かせください。

上原様:情報共有はとても有効だと思います。私の病棟では導入後、病棟会でインカムの利用場面や使い方、利用上の悩みなどを全員で話し合う場を設けました。
後閑様:各病棟の管理者やスタッフが集まる場でもインカムの活用について意見交換の場がありました。
他の病棟での取り組みを聞くと、「うちではそれはやっていない」「じゃあやろう」という声が聞かれました。例えば、夜勤帯のインカム利用では、『使う』『使わない』『消灯まで使って朝は6時から使う』など運用がまちまちでした。他部署のインカムの活用方法を取り入れ、更なる業務改善に取り組んでいきたいと思います。
井上様:今回、事前に運用体制やルールの整備を厳格に行わなくとも導入後4カ月の時点で、11日当たり平均43.7分の時間削減という成果が出ています。なので、看護部で言われている情報共有などの取り組みを積み重ねていくことで、まだまだ業務改善の伸びしろはあると思っています。
まずは今回の成果を可視化して職員一人ひとりに認識してもらい、生まれた時間の活用法や改善策について皆で議論していきたいですね。

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