株式会社ユカリアと株式会社ヴァイタス間の特許紛争は 2019 年より展開されてまいりましたが、今般の紛争の端緒となった特許発明は医療情報システム分野において広く知られた技術であったため、その権利行使は不適切であり、関係各社、医療機関のほか上記分野の研究等で業界の発展に寄与されてきた関係者の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしました。

　両社は、係争状態の長期化はベッドサイド情報端末という非常に意義のある事業の発展を阻害しかねないという観点から、相互の発展と協業の可能性を模索することを目的として、すでに無効と判断がなされていた無効審決を確定させ、さらに上記特許権から分割された特許権に関する無効審判を終了させるとともに両社間においてその権利行使を行わないことを内容とする和解による解決に至りました。

　今後は、互いの権利や事業を尊重しつつ、協業可能な分野においては協業も検討し、ベッドサイド情報端末という医療の DX 化に不可欠な事業の発展のため、切磋琢磨していく所存です。