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11億円の資金調達を実施 医療・介護領域での社会的インパクト創出のため事業成長を加速

2024129
株式会社ユカリア

 株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役:古川淳、以下:ユカリア)は、三井住友信託銀行株式会社をリードインベスターとし、複数社より約11億円の資金調達を実施しました。ユカリアが10億円超規模の大型の資金調達を行うのは今回が初となります。

資金調達の背景と目的

 日本は2025年に、団塊世代がすべて75歳以上となる超高齢社会を迎えます。厚生労働省の発表によると、2021年度の医療費は初めて45兆円を超え、介護費も2022年度に11兆円を超えて過去最高を更新しました。今後も社会保障費の増加が見込まれており、このままでは他の社会インフラ等が維持できなくなってしまうかもしれないという喫緊の社会課題に直面しています。
 ユカリアは2005年に創業以来、約20年にわたり医療・介護の最前線である現場と向きあい、「変革を通じて医療・介護のあるべき姿を実現する」というミッションのもと、祖業である病院経営支援をはじめ、高齢者施設運営、介護施設紹介、医療DX推進、医療ビッグデータ利活用など、ヘルスケアバリューチェーンにおいて広範囲な事業を展開して社会課題解決に取り組んでまいりました。
 
 昨年より、インパクト投資の評価手法を用いたIMM(※)と呼ばれるインパクト測定・マネジメントを実践しています。ユカリアの創出する社会的インパクトに高い評価、共感を得た投資家の皆さまおよび、地域のヘルスケア課題や、病院・高齢者施設の人事的な課題を共に解決する事業パートナーの皆さまより、今回の資金調達を実施しました。
 今回の資金調達を機に、IMMをより進化させていきながら、事業成長を一層加速し、ビジョンである「ヘルスケアの産業化」を実現してまいります。

IMMImpact Measurement and Management
 インパクト測定・マネジメントのこと。インパクト投資において、社会的・環境的な問題解決に向けた目標(インパクト)を定め、その目標を達成するための戦略を策定し、運営・評価を行うプロセス。

資金調達の概要

 調達金額:11億円
 ・三井住友信託銀行株式会社
 ・株式会社シグマクシス・インベストメント
 ・株式会社SBI新生銀行
 ・株式会社アトラエ
 ・京都キャピタルパートナーズ株式会社
 他1社 

投資家コメント(順不同)

三井住友信託銀行株式会社 フェロー役員 インパクトエクイティ投資部長 穴繁康

 ユカリア社は、全国の病院に対し、経営基盤強化を目的とした総合的な経営基盤サービスをワンストップで提供することにより「ヘルスケアの産業化」に取り組んでおり、医療機関・介護施設の持続可能性向上、医療・介護従事者の働きがい向上、患者・要介護者のQOL向上に貢献を図ることができる企業であると高く評価しています。当社は、社会課題解決に向けた挑戦や取り組みを資金面からサポートすることを目的として、自己勘定でのインパクトエクイティ投資を行っており、本出資を通じて、同社と伴走することにより将来世代を包摂する多くの人々のwell-being向上に貢献していきます。

株式会社シグマクシス・インベストメント 代表取締役社長 柴沼俊一

 日本は高齢化社会に突入しています。医療・介護業界では、生産性・効率性を徹底的に改善することが叫ばれてきていますが、まだ実現には時間を要するでしょう。しかし、ユカリア社の病院経営支援事業や高齢者施設運営においては、その経営ノウハウと積極的なデジタル活用を通じて、医療・介護業界のあるべき姿を体現しつつあります。業界の変革を通じ、患者の方々のQOLQuality of Life)を引き上げながら、病院・介護施設経営の効率性と社会保障システムの持続性を両立する未来社会を、共に創っていきましょう。

株式会社SBI新生銀行

 ユカリアのヘルスケア分野における豊富なサポート実績やノウハウと、当行のヘルスケアファイナンス分野における専門性および地域金融機関とのネットワークを相互に結びつけることで、地域にとって必要不可欠なヘルスケア関連事業を営むお客さまの経営や財務課題の解決を目指してまいります。

株式会社アトラエ 取締役CFO 鈴木秀和

 活力ある豊かな日本社会を創っていくためには、医療・介護の現場が抱える課題の解決が必要です。ユカリアが掲げる「1、医療・介護現場の生産性向上・最適化、2、医療機関・介護施設の経営安定化、3、患者・要介護者のQOL向上」という「三方良し」の世界観は、弊社アトラエが掲げる価値観と通じるものがあり、この度ステークホルダーの一員とならせていただきました。ユカリアと弊社が連携することで、医療・介護に従事する皆様の働きがいの向上や、病院の目指すべき組織創りの実現を共に目指してまいります。

京都キャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役社長 竹中伸一

 ユカリアは、医療機関の支援を通じて地域医療というインフラを守る存在であり、地域社会全体への波及効果に期待して、今回、投資させていただきました。約20年にわたる病院経営の支援ノウハウや幅広いデジタルソリューションを提供できる点が特徴で、現場に寄り添い、課題解決に取り組んでおられます。京都フィナンシャルグループは、病院等のご紹介や金融面の支援を通してユカリアと連携し地域医療を共に支えていきたいと考えています。

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