電子カルテ由来の「ユカリアデータレイク」 ユニークID数100万件を突破
市中病院の診療の実態を分析し課題を把握
株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三沢英生)が保有する電子カルテ由来の医療データを格納した「ユカリアデータレイク」は、2023年1月の本格稼働以降も拡大を続け、この度ユニークID数が100万件を突破いたしました。
このID数の増加により実行できる分析テーマが拡がり、市中病院の診療の実態把握に向けての取り組みがさらに加速する見込みです。また、テキストデータを分析することによるアンメット・メディカル・ニーズ(※)の発掘や、従来入手可能なデータでは分析が困難な疾患(肥満症や非アルコール性脂肪性肝炎など未診断患者が多い疾患)の治療実態把握など、様々な調査や研究への応用が期待されます。
今後もデータレイクの拡大に引き続き努めるとともに、適切にデータが活用される環境整備に取り組んで参ります。
※アンメット・メディカル・ニーズ(Unmet Medical Needs):いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ
「ユカリアデータレイク」について
データレイクとは、大量の構造化データ、半構造化データ、非構造化データを保存、処理、保護するための、一元化されたリポジトリ(格納場所)のことです。
ユカリア独自の「ユカリアデータレイク」の特徴は、定量的なデータだけでなく定性的なテキストデータを分析に用いることができる点です。医師の診察時の所見記録や、病棟で患者に長時間接しケアを行う看護師の看護記録といった大量の定性情報から、患者の治療実態を多角的に把握することができます。
また、最長10年程度の長期間にわたり一人の患者の症状の変遷を参照できる点も特徴です。データ提供元の病院群は、急性期から回復期、慢性期、療養まで幅広い機能を有する市中の病院となっています。そのため継続的に通院する患者も多く、長期間の治療経過観察が可能です。