株式会社ユカリア（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：三沢英生）が開発・販売する医療従事者向けベッドサイド情報端末「EUCALIA TOUCH（ユカリアタッチ）」について、医療法人秀友会 札幌秀友会病院（所在地：北海道札幌市、理事長：藤原雄介）が2024年9月2日より運用を開始しました。

「ユカリアタッチ」サービスサイト　https://et.eucalia.jp/

　医療法人秀友会は札幌市内を中心に、病院・クリニック・介護施設など複数の施設を展開しています。その基幹施設である札幌秀友会病院は「急性期から在宅療養まで」の理念のもと、脳神経外科を中心として札幌市手稲区・西区や石狩市、小樽市などの救急医療から在宅医療まで、幅広い医療を提供する同地区の中核病院です。また、脳血管内治療センター、脳卒中センター、脊椎・脊髄外科センターでの専門的かつ高度な医療を提供する機能を有するほか、回復期リハビリテーション病棟を擁するなど、リハビリテーションにも注力しています。
　同院では、より高度なチーム医療の実践に向けた情報共有の強化、医療の質・安全の向上、業務効率化への効果を期待し、2024年9月2日から「ユカリアタッチ」の運用を開始しました。
　
【医療法人秀友会 札幌秀友会病院】
　所在地　　　： 札幌市手稲区新発寒5条6丁目2番1号　
　病床数　　　： 140床
　ホームページ ： https://www.shuyukai.or.jp/

■「ユカリアタッチ」について

　看護現場では従来、医師からの指示や医療・看護上必要な患者情報を床頭台に札や付箋、マグネットなどを貼り、医療従事者間で共有するケースが大半を占めていました。しかし、こうした情報共有方法では、「古い情報が伝わる」「見落しが生じる」「差し替えの手間がかかる」など、看護師の運用負荷が高くなるのはもちろんのこと、患者の状態変化や注意事項を確実かつ適切に共有することは困難です。
　「ユカリアタッチ」の主要機能の1つである「電子化ピクトグラム」は、患者の安静度や禁飲食、アレルギー情報、医療・看護上の個別注意事項などを分かりやすいイラスト記号として表示することで、医療従事者間の円滑な情報共有に役立てています。
　また、「バイタルデータ入力・電子カルテ自動連携機能」により、体温計や血圧計などのNFC※1式測定器をユカリアタッチにかざすだけで電子カルテにバイタルサインを自動的に連携・登録できるため、データの未入力、誤入力、入力までのタイムラグ発生防止に繋がっています。

※1：NFC（Near Field Communication：非接触通信の国際規格）

　ユカリアは長年にわたる病院経営支援を通じて蓄積してきた豊富な知見を活かし、医療現場に存在する課題を解決すべく「ユカリアタッチ」を開発しました。2017年2月の本格販売開始以来、2024年9月時点で全国約80の病院に累計20,000台を導入いただいています。
　2024年6月には、新製品「EUCALIA TOUCH with」（ユカリアタッチ ウィズ）の販売受付を開始しており、2025年1月からの納品・稼働を予定しています※2。今後も医療現場の皆さまの声に耳を傾けてアップデートを続けることで、「現場に適したDX化」を推進し「ヘルスケアの産業化」というビジョンの実現を目指してまいります。

※2：詳細は2024年6月18日付プレスリリースをご覧ください。