株式会社ユカリア（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：三沢 英生）のグループ会社である株式会社ゼロメディカル（本社：東京都港区、代表取締役：原 征弘、以下「ゼロメディカル」）は、全国の医療機関・介護事業・福祉施設を対象に、診療報酬や介護報酬などの売掛債権を活用することで資金調達を可能にする「ファクタリング（※）サービス」の提供を開始いたしました。

サービス開始の背景

診療報酬や介護報酬は、医療機関や介護・福祉施設にとって重要な収益源ですが、保険者（国や自治体など）からの支払い（7～9割程度）は、レセプト審査などの手続きがあるため、サービス提供から2～3か月後になるのが一般的です。なお、患者が窓口で支払う自己負担分（1～3割程度）はすぐに入金されますが、残りの保険分が後日支払われる仕組みです。その間も人件費や医療材料の仕入れ、設備の維持などの支払いは日々発生するため、資金繰りの調整に頭を悩ませるケースも少なくありません。特に地域医療や介護・福祉を担う中小規模のクリニックや介護施設では、この「入金までの時間差」が経営の安定に大きな影響を与えています。

近年は医療DXの推進、先進的な医療機器の導入、感染症や災害を見据えたBCP（事業継続計画）対策など、患者様や利用者様、そして地域社会に安心・安全なサービスを届けるための取り組みがますます重要になっています。しかし、これらの取り組みを実行するには早期の資金調達が欠かせません。従来の銀行融資などだけでは、スピードや条件の面で現場のニーズに十分応えきれない場合もあります。

ゼロメディカルは、医療機関、介護・福祉施設のこうした課題の解決を支援するため、「早期に現金化できるファクタリングサービス」の提供を開始いたします。私たちは本サービスを通じ、日常の資金繰りの改善はもちろんのこと、地域に必要とされる新しい医療・介護設備の導入や、災害時にも途切れない体制の整備に貢献してまいります。また、医療機関や介護・福祉施設が安心して経営を行い、患者様・利用者様と地域社会により大きな価値を提供できるよう、全力でサポートしてまいります。

※ファクタリング：診療報酬や介護報酬などの売掛債権を早期に現金化できる資金調達の仕組みです。銀行融資と異なり、借入ではないため担保や保証人が不要で、財務諸表上も負債とならないという特徴があります。医療機関や介護・福祉施設にとっては、診療報酬や介護報酬の入金までのタイムラグを埋める手段となるため、資金繰り改善や設備投資の即時実行を可能にします。

サービスの特徴

•　診療報酬や介護報酬などの売掛債権を早期に現金化
•　保険者（国・自治体など）の信用を基準とするため、担保不要で柔軟な審査
•　借入とは異なり、負債計上されない
•　医療機器導入、BCP対策、人材採用など幅広く活用可能

サービスの活用例

•　医療機器や新規設備投資にまとまった資金が必要なとき
•　補助金交付までのつなぎ資金が必要なとき
•　災害対策や停電対策などBCP強化を進めたいとき
•　銀行融資に頼らず、早期に資金調達したいとき