プレスリリース

キャピタルメディカ・ベンチャーズ、社会変革推進財団 ヘルスケア分野に特化VC「社会的インパクトの評価レポート」発行

2022年7月7日
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
一般財団法人 社会変革推進財団

 ヘルスケア分野に特化したベンチャーキャピタル、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ(代表取締役:青木武士、以下CMV)は、一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一、以下、SIIF)の支援のもと、ヘルスケア領域のスタートアップへ投資する「ヘルスケア・ニューフロンティアファンド」において、その投資先のベンチャー企業が創出する社会的インパクト評価をまとめたレポート「ヘルスケア・ニューフロンティア・ファンドのインパクトレポート2021」(以下、本レポート)を7月7日(木)に発行します。

 投資先企業の財務的な企業価値の向上を目指すベンチャーキャピタルファンドが、投資先の創出する社会的インパクトの可視化を試みた本レポートは2018年度版(2019年9月発行)から年次で発行され、今年で第四版となります。

 2018年度版 | https://bit.ly/2018IR_CMV
 2019年度版 | https://bit.ly/2019IR_CMV
 2020年度版 | https://bit.ly/2019IR_CMV

 本レポートは、例年通り、投資先企業が取り組む社会課題を明確に示し、社会的インパクトを含む事業の提供価値をロジックモデルというフレームワークを活用して整理・分析。これにより、投資先企業の本業を通じた社会課題解決の戦略を明示しています。第四版では、特別企画「なぜアウトカムにこだわって投資するのか~ヘルスケア領域の特異性と課題~」をテーマに、発行元CMVの代表取締役であり、自身が十数年に亘り、ヘルスケア領域で事業開発やキャピタリストとして約20社のスタートアップ投資の経験を持つ青木武士が、ヘルスケアスタートアップを取り巻く現況と課題、その解決策のひとつとしての社会的インパクト評価における考えを掲載しているほか、2つ目の特別企画「起業家の現状理解に有効なツール~実施には伴走力が不可欠~」では、「ただつくり・見せる」だけではない社会的インパクト評価の使い方について掲載しています。

 また、本年度初めての取り組みとして、ヘルスケア領域内介護分野に光を当て、CMV代表取締役青木、KAIGO LEADERS発起人であり株式会社Blanket代表取締役を務める秋本可愛氏、リハノワ代表の河村由美子氏、GO LEADERS 発起人であり株式会社Blanket 代表取締役を務める秋本可愛氏、リハノワ代表の河村由美子氏、一般財団法人KIBOWインパクト・インベストメント・チームディレクターの山中礼二氏およびSIIF職員が、介護分野における課題の分析の相関図の作成を実施。介護に関連する課題を俯瞰するために作成した相関図からは、どれかを解決しようとすると他の課題が悪化してしまい兼ねない、課題同士が相反するものもあり、課題解決のむずかしさと、同分野における課題の要因が複雑に絡み合っている現状が可視化されています。

介護課題デザインマップ

※下記URLよりデータ版をご覧いただけます
https://bit.ly/2021IR_CMV

2021インパクトレポート・社会的インパクト
企業活動を通じて提供される技術、製品、サービス等により社会に生まれる短期、長期の変化及び効果。

・社会的インパクトの評価
事業が目指す社会的インパクトとその実現に向けた戦略を可視化した上で、想定するインパクトを測る指標を設定、その達成状況をモニタリングし、評価結果をその後の意思決定や利害関係者への報告に活用する一連のPDCAプロセス。

・ロジックモデル
事業と目指す社会的インパクトの関係をインプット(投入資源)、事業活動、アウトプット(製品、サービス等)、アウトカム(成果)の項目に分解し論理的な関係として整理するフレームワーク。

・インパクト投資
財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資。

【株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズについて】
病院の経営支援や高齢者施設を運営する株式会社ユカリアのコーポレートベンチャーキャピタル。ユカリアのネットワークを活かし、投資先ベンチャーに対し、全国の医療機関と高齢者施設を実証フィールドとして提供することができる日本で唯一のヘルスケア特化型ベンチャーキャピタルとしてヘルスケア領域でのイノベーションを推進し、社会に貢献しています。

【社会変革推進財団(SIIF)について】
日本財団から助成を受けて事業を推進する当財団は、日本におけるインパクト投資のエコシステムを共に育て、社会課題を解決していくというミッションのもと設立されました。ソーシャル・インパクト・ボンドを含む社会的インパクト投資のモデル開発や、普及のための環境整備、調査研究・政策提言に取り組んでいます。世界に先駆けて成熟社会に突入する日本を起点として持続可能な社会を支える資金の流れを多様なパートナーと共に作り出すことを目指します。