経営企画本部長・上場準備室
荒木 大矢
テーマ
営業本部
副本部長
高田 裕正
大学を卒業後、不動産系の経営コンサル会社に就職し3年ほど営業を経験、その後ユカリアへ転職しました。実家がクリニックなので医療に親近感は持っており、経営と医療を掛け合わせて考えた時に当社の経営理念に惹かれたことが入社のきっかけです。
入社当初は医療業界に関しては全くの素人で、先輩や上司に付いて勉強の毎日。社内での会話や、実務で活用しているデータや書類を読み込み、触ったりしているうちに、徐々に知識や現場でのやりとりのポイントが身についていきました。
3年目に1人で病院に常駐し、現場での経営支援を任せられることとなり、こんなにも早く一人で任されるのかと、さすがに驚きましたね。当時は28歳でしたので、病院側にも不安視する雰囲気がありました。この頃はすべて挑戦。たくさん失敗もしましたが、知らないことは自分で都度勉強し、現場職員や社員に教えてもらうなどしました。今思えば、背伸びしてちょっと届かないくらいの案件設定をしてもらっていたことが、力をつけることに繋がったのだと思います。
病院の経営支援を行うのに重要なことは、知識だけでなく、人を巻き込むということ。人を「使う」のではなく「やってもらう」というスタンスが大切で、自分でもそのマネジメントが得意だと思っていました。小さな成功を積み重ねることで徐々に手応えも感じていました。
また、各施策や方向性を打ち出した時は、数字はもちろんのこと、人の行動や気持ちを「読む」ことも大切です。経営のために変えなければいけないこともいろいろありますが、人は変わることに少なからず抵抗感があります。その反応を想像し、事前にきちんと向き合うことが重要ということですね。
その後も、様々な病院の立て直しや再生案件など、複数の案件を任せていただきましたが、経営に関わる度に自分自身の中で成長を実感していきました。
現在は、病院・介護の運営、経営支援をしている部門で全体把握、管理、企画を担当しています。現場に入るのではなく、俯瞰して社内の業務標準や施策を作成したり、教育にも携わっています。
現場にいたい気持ちは今でもありますが、キャリアを積んでいくと、一歩離れて全体を見る必要が出てきます。ユカリアでの私の役割を考えると、事業力を増やしていろいろな目線を持てるジェネラリストでいることが重要なのだと考えています。
ユカリアが目指すところは、しがらみの多い医療業界に風穴を開けるような、ヘルスケア領域がまさに必要としている新規事業を創造していくこと、大きな枠組みで考えて進んでいくことです。傾いている病院を立て直すのが得意なだけでなく、「ヘルスケアといえばユカリア」と言われるようなブランディングを含め、プラットフォームになれることをやりたいと考えています。病院の経営支援だけでも、会社としてやっていくことはできますが、それ以上にユカリアが目指すことをきちんと医療業界に浸透させていこうと、会社自体も変革していくという姿勢を持っているところはユカリアの魅力の一つだと思いますね。
医療業界は、巷でも言われているようにDX関連や働き方、ワークライフバランスなど、いろいろな面で他業種に比べて遅れている業界です。その遅れを取り戻すだけでも相当な労力を要しますが、それを含め、日本のヘルスケアを世界に自慢できるような制度に変革していくというのがユカリアの考えていることです。もちろん、国が制度を整備していかなければなりませんが、民間企業でもできることは十分にあります。それが今、私たちが各方面で取り組んでいる各種事業の創造です。
一つの病院を立て直すことから地道にやってきた会社が、今後どのように医療を変えていくか。これを一緒に感じてほしいし、若い力は絶対に必要だと思っています。私も28歳で一病院の経営担当者として業務を任された頃は「若い」と言われ続けましたが、そこからもう10年近く経ちました。
これからユカリアを目指す皆さんにも、いろいろことを経験し吸収して、この世界を変えていくための力を貸してほしいと思っています。
2022年11月時点