薬剤耐性

やくざいたいせい

略称・別名

Antimicrobial resistance, AMR

概要

AMRと略されるが、綴りは「Antimicrobial resistance」。
患者が諸般の事由で抗菌薬(抗生物質や抗生剤)の服用を減らしたり、中断したりすることで体内細菌が死滅せず、生き残った菌が薬剤耐性を獲得して「薬剤耐性菌」となり、抗菌薬が効き難くなること。薬剤耐性菌により既存の抗菌薬が効き難くなると、本来軽症で回復できたはずの感染症が重症化し、死に至るケースもある。
AMRによる問題は個人に留まらない。
世界的には新たな抗菌薬の開発が減少傾向にある一方で、薬剤耐性菌は増加している。このため、薬剤耐性菌を持つ人がそうと知らずに周囲の人との接触で薬剤耐性菌を広めてしまう、「サイレント・パンデミック」が危惧されている。
2015年5月の世界保健総会(WHO総会)では薬剤耐性(AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択され、加盟各国に対し2年以内に薬剤耐性に関する国家行動計画を策定するよう求めている。

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