ユカリア STORIES
Withコロナにおけるパートナー病院の取り組み~あしりべつ病院
こんにちは、ユカリアです。
医療やビジネスのゲンバから様々な情報を発信する『ユカリアSTORIES』。
冊子『EUCALIA LIVE』(ユカリアライブ)の原稿を抜粋・再編集し、それぞれのパートナー病院がコロナ禍のなか、どのような病院経営・運営をしてきたのかをお届けする、パートナー病院紹介シリーズ。
今回は北海道の「医療法人社団 図南会 あしりべつ病院」です。
※情報はすべて2021年10月時点のものです
医療法人社団 図南会 あしりべつ病院
[所在地] 北海道札幌市清田区清田1条4丁目4番35号
[診療科目] 精神科、心療内科、神経科
[病床数] 316床(精神一般102・精神療養214)
[関連施設] 訪問看護ステーションえがお、精神科デイケアげんき
[ホームページ]http://www.tonankai.jp/
当院はかつて無医村であった札幌市清田区において、医療を通して「こころの病」に対する治療とケアに取り組んで参りました。この地域に根ざし60年を迎えます。
新型コロナウイルス感染症との戦いにはいまだ終息が見えませんが、数年前に経験した忘れもしない北海道胆振東部地震の対応から学んだことを、今こそ活かす時と感じています。当時、地震発生からインフラが復旧するまでの数日間、患者への医療提供継続は言うまでもなく、燃料の調達、給水作業、備蓄食料の配膳等、病院機能を低下させることの無いように全職員が一致団結し窮地を乗り切ったことを思い出します。
今回も同様に、部署や職種を問わず全職員が協力しあい、感染対策を講じながら診療体制確保に取り組んできました。
ワクチン接種は進んでいるものの、まだまだ気を緩めることなく、今後も感染防止対策を徹底して参ります。
職員一同、医療従事者としての誇りを胸に、近隣地域、関係機関の皆様との絆をより一層大切にしながら、日々研鑽を積み重ね、より良質な精神医療・保健・福祉を目指してこれからも努力していく所存です。
当院での感染対策~2020~
2020年は感染対策を模索した年でした。当院での主な対策内容をご紹介します。
【1.感染疑い者を院内に入れない】
来院者に対する検温は、職員が交替により対人で対応し、手指消毒や声掛けによる体調確認などにも努めています。
二次救急医療機関である当院は、新型コロナウイルス感染症を疑う精神疾患患者を受入れております。中庭にプレハブを設置し、医師が防護服等を着用して診察しております。
入院患者受け入れ時やPCR検査対象外の熱発職員等に対し、抗原検査を積極的に行っております。
入院患者の外出制限を解除できない中、ご家族との接点を持って頂くために運用開始し、現在も継続しています。
【2.濃厚接触の回避】
職員の食事は、比較的換気がよい研修ホール等に分散するほか、直接患者と接する機会が多い部門には対面アクリルシールド板を設置し感染防止に努めております。
本人および家族等新型コロナウイルス感染症疑いの症状があった場合等は、無理して出勤しないよう周知・徹底を図っております。
【3.福利厚生の取り組み】
職員が業務により万が一感染した場合に備え「新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度」に加入しました。
今後も、感染症にかかる業務負担や不安を伴う職員が、少しでも安心で安全に働ける職場環境づくりに努めて参ります。
次回は北海道の「医療法人 豊和会 新札幌豊和会病院」です。
ゲンバからは以上です。